후리가나로 읽는 일본 고전
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ふるきミニエチュア
古き小画
宮本 百合子
宮本 百合子의 古き小画(ふるきミニエチュア)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 70,298자 · 140화면
ルスタムが貴様の相手をすると思うか」憤りと悲しみと混り合って突き上げて来たルスタムは、唸りを立てて鉾を打ち下した。ツランの若者は、すばやく馬を躱(かわ)して左手から、ルスタムに攻めかけて来た。
三十九
怒ったルスタムの鉾先は猛烈を極めた。暫く、スーラーブは、やっと身を躱した。彼は、その戦士が老人であるのを認めた時、既に心の平衡を失いかけた。あいにく、兜とその下の面覆いで顔全部は見えず、従って、母ターミナにきいて来た眉の上の大黒子などの有無は見ることさえ出来なかった。けれども、父の他にイランにこの年配の戦士が在ろうか。スーラーブは、心も心ならず、屡々顔を見、遂に、万一を恃(たの)んで訊いて見た。むごく撥ねつけられ、その精神の沈みがもとに整いもせぬうち、相手は、まるでその質問に煽られたように打ちかけて来る。
一度二度、スーラーブは、寧ろ、馬の機敏な本能で、敵の打撃から免れ得た。やがて彼も力を凝し、剽悍になった。ルスタムでないなら、早く片付け目ざす人に出会おうと、燃える力が、若いスーラーブの筋骨に、筋金入りの威力を与えた。蕁麻(いらくさ)の生えた地面は、駈け寄り、引き分れる二頭の馬の蹄の下で、濛々と塵をあげた。