후리가나로 읽는 일본 고전
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こきんしゅうまきのご
古今集巻之五
山本 周五郎
山本 周五郎의 古今集巻之五(こきんしゅうまきのご)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 21,482자 · 43화면
「そこもとの妻女が急死されたとき、殿から弔慰の使者が遣わされた筈だ」と戸田は云った、「公式ではなかったようだが、現職の重臣でない場合には異例なことだ、そのときなにも気がつかなかったのか」
主計には答えようがなかった。たしかに、杉江の葬儀のときに、藩主の使者として非公式に近習番の者が来た。しかし主計は、それを特別のものとは思わなかった。永井は由緒ある家柄で、それだけの格式があるからだという程度に受取ったのであった。
「殿は御家督のまえから、課役騒動の件をしらべておられた」と戸田は云った、「あれはむずかしい出来事で、永井どの一人が責任を問われ、そのために家禄削減、役目解任のうえ差控えということになった」
それは先代の藩主、河内守正発のときのことで、太田郷に七百町歩の新田を拓くことと、領内を通る本街道と橋の改修工事とが、同時におこなわれることになった。その宰領を命ぜられたのが永井六左衛門であったが、課役に百姓を雇い、郷倉をひらいて米でその賃銀に代えた。そのころは数年不作が続いており、銭で支払っても、米価高のため食費にすらならなかった。六左衛門が米で払ったのはそのためらしいが、郷倉は饑饉に備える非常用の貯蔵米であり、どこの藩でも同じらしいが、これをひらくのは重臣の協議と、藩主の許可がなければならない。