후리가나로 읽는 일본 고전
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こちや
古千屋
芥川 竜之介의 古千屋(こちや)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 2,883자 · 6화면
彼女はこういう陣屋にいるには余りにか細い女だった。殊に肩の落ちているのはもの哀れよりもむしろ痛々しかった。
「そちはどこで産れたな?」
「芸州広島の御城下でございます。」
直孝はじっと古千屋を見つめ、こういう問答を重ねた後、徐に最後の問を下した。
「そちは塙のゆかりのものであろうな?」
古千屋ははっとしたらしかった。が、ちょっとためらった後、存外はっきり返事をした。
「はい。お羞しゅうございますが……」
直之は古千屋の話によれば、彼女に子を一人生ませていた。
「そのせいでございましょうか、昨夜も御実検下さらぬと聞き、女ながらも無念に存じますと、いつか正気を失いましたと見え、何やら口走ったように承わっております。もとよりわたくしの一存には覚えのないことばかりでございますが。……」
古千屋は両手をついたまま、明かに興奮しているらしかった。それはまた彼女のやつれた姿にちょうど朝日に輝いている薄ら氷に近いものを与えていた。
「善い。善い。もう下って休息せい。」
直孝は古千屋を退けた後、もう一度家康の目通りへ出、一々彼女の身の上を話した。
「やはり塙団右衛門にゆかりのあるものでございました。