일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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こくをみる

古句を観る

柴田 宵曲

柴田 宵曲의 古句を観る(こくをみる)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 166,028자 · 333화면

아오조라 문고

「猿沢辺に円居して」という前書がついているから、この句の場所は明瞭である。もうほどなく春の月が出る。それが少し高く上れば、猿沢の池の面にうつるようになる。それまで待とう、待って池にうつる春の月を見よう、という句意らしい。

もう十年近くも前になるか、奈良に遊んで一宿したことがある。当時は燈火管制も何もなかったが、春の夜の町へ散歩に出るのに、驚いたのは道の暗いことであった。元禄時代の奈良は更に暗かったであろう。作者はどんなところに円居しているのかわからぬが、日が暮れてから電車で京都や大阪へ帰り得る時代でないから、月を待ってどうしようというのでもあるまい。猿沢の池にうつるまで、月の上るのを待って、その眺を見囃そうというに過ぎまいと思う。

奈良の月は直に「春日なる三笠の山を出でし月」を連想せしめるが、作者はそういう伝統に捉われず、猿沢の春月という新な配合を見出し、更に「池にうつる迄」という興味を点じた。「はるの月またばや池にうつる迄」と繰返し誦して見ると、のんびりした昔の春の心持が、我身に近く感ぜられて来る。

我のせよ御形咲野のはだか馬    祐甫

御形の花の咲いた野に裸馬が放し飼になっている。