후리가나로 읽는 일본 고전
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こくをみる
古句を観る
柴田 宵曲
柴田 宵曲의 古句を観る(こくをみる)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 166,028자 · 333화면
それが亡くなった子供の指の痕で、そのために一層身に入みて感ぜられるのだ、というに至っては、前書なしには不可能な話である。八雲が易々としてそう解し去ったのは、何かその意味を補うだけの前提があったものと見なければならない。
そこへ行くと「涼風」の句は第一にちゃんと前書がついている。これによって作者は自分の亡児を思い出しているのでなしに、他人が子を失ったのに同情しているのだということがわかる。
第二にこの場合の障子は夏の障子で、しめ切って中に籠っている場合ではない。涼風はその穴から吹入るものと解せられぬこともないが、夏のことだから明放してあったとしてもいい。即ちこの「指の穴」は眼に訴えるので、その穴から吹込む風が身に入む、というほど深刻ではないのである。第三に「のこる」という一語が前書と相俟って、世に亡い子供の残した形見であることをよく現している。子供は世の中に残す痕跡の少いものだけに、僅なものが親の心を捉えずには置かぬのである。一茶が亡児を詠じた「秋風やむしり残りの赤い花」でも、子供がむしり残した花というところに、綿々たる親の情が籠っている。この句の生命は繋って「のこる」