후리가나로 읽는 일본 고전
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こくをみる
古句を観る
柴田 宵曲
柴田 宵曲의 古句を観る(こくをみる)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 166,028자 · 333화면
返り花という季題は冬の部になっている。小春の温暖な気候に時ならぬ花を咲かせることを指すのであるが、実際の返り花は小春を俟ってはじめて咲くとは限らない。植物によると夏の末から秋へかけて、二度の花をつけるのがある。薔薇の中には三度咲などというのがあるから、荊口の句は返り花としないでも解釈することは出来るが、やはり返り花と見た方がいいかと思う。
秋もやや深くなった十三夜の頃に、茨、薔薇の枝頭にまた花の咲いているのを発見した、その驚きに似たものを描いたのであろう。地上の花の漸く少からむとする時分になって思いがけず月下に匂う花を見たというのは、ちょっと変った趣である。茨、薔薇の返り花が珍しいだけではない、後の月の句としても慥に異彩を放っている。
衣うつ所へ旅のもどりかな 旦藁
この旅から戻る人物は、どういう種類の者かわからぬ。突然戻って来たのか、あるいは帰るべき日に帰って来たのか、それもわからぬ。わかるのは女房が砧盤を出して衣を擣っているところへ、旅行から夫が帰って来たということだけである。理窟をいえば衣を擣つ者が妻であり、帰って来る者が夫であることも、句には現れておらぬようであるが、そこはそう解するのが砧の句の定石であろう。