일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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こくをみる

古句を観る

柴田 宵曲

柴田 宵曲의 古句を観る(こくをみる)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 166,028자 · 333화면

아오조라 문고

まよひ子の太鼓きく夜の朧かな    壺中

誰かが迷子になった場合、家族はいうに及ばず、近隣の者まで動員して、「迷子の迷子の――やい」といって捜して歩く。遠くからわかるように、鉦や太鼓でたずねるという話は、われわれの子供の頃までよく聞かされたが、交番という便利なものが出来ていたので、実際にはもうなかった。漱石氏が『坊ちゃん』に用いた「鉦や太鼓でねえ、迷子の迷子の三太郎と、どんどこどんのちゃんちきりん……」という唄なども、やはりこの迷子さがしを踏えているようだから、昔はしばしばこういう事件があったものであろう。

「まよひ子の太鼓」は「迷子を捜す太鼓」の意味である。迷子自身が太鼓を聞くわけではない。春の夜の朧の空に太鼓の音が聞える。またどこかに迷子があって、それを捜しているのであろう、と想像したのである。

迷子を捜すという事柄に対しては、寒月とか、木枯とかいう配合の方が適切だという人があるかも知れない。しかしそれはやや型に嵌った見解で、哀れを強いる嫌がある。この句の場合はそう立入った気持でない、ああまた迷子があるな、という非人情的態度である。そうすれば背景が春の朧夜であることも、緩和的効果を与えているように思う。