후리가나로 읽는 일본 고전
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こじじゅんれい
古寺巡礼
和辻 哲郎
和辻 哲郎의 古寺巡礼(こじじゅんれい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 143,765자 · 285화면
十八
わたくしはここに、東洋文化の絶頂に対する秘密の鍵の存在することを認めております。」
永い一日を結ぶ夕食の卓には、唐招提寺で逢ったS氏が加わった。あの古い堂のなかで、古い仏像を文字通りにいじくって、臭い漆の香のうちに毎日を送っているS氏は、いかにも現代ばなれのした人のように感じられていた。が、きいてみると、奈良の町から毎日自転車で通うのだそうである。それをきいて夢のなかの人が急に現実の人になったような気持ちがした。
S氏はこわれかかった仏像を媒として昔の仏工とつき合っているだけに、いろいろ珍しい話を聞かせてくれた。特におもしろかったのは天平の仏工が台座の内側に残した落書きのことである。これは写しも見せてもらった。人物や動物や風景がいかにも落書きらしく粗雑に書いてある。なかでは樹下美人風の太り肉の女の画が優れていた。あの堂のなかで、あの仏像を据えつける時に、工事にあずかっていた一人の男がこういう美人の画を台座に書いている、――その光景がまざまざと心に浮かんで、当時の仏工の生きた姿を見るように感じさせた。
十八
博物館特別展覧――法華寺弥陀三尊――中尊と左右の相違――光明后枕仏説