후리가나로 읽는 일본 고전
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うもんとりものちょう
右門捕物帖(一)
佐々木 味津三
佐々木 味津三의 右門捕物帖(一)(うもんとりものちょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 220,431자 · 428화면
伝六の雲行きがとりつくしまのないほどにも、ひどく険悪でしたものでしたから、苦笑しいしいお台所のほうへはいっていったようでしたが、まもなく興津鯛のひと塩干しを見つけてくると、天下の名同心むっつり右門ともあろう者が、みずからそれを火に焼いて、ようよう一食にありついたというようにちゃぶ台へ向かいました。
しかし、そのときふと気がついたのは、そこにちんまりとお行儀よくすわりながら、手あぶりの上へ両手をかざしていた少年僧のことです。ちらりと見ると、少年のむじゃきさに、しきりと空腹らしいけぶりを見せていたものでしたから、思いついて右門は声をかけました。
「そなたもまだでありましたか」
「はい。お相伴させていただければしあわせに存じます」
活発にいうと、おくする色もなくちゃぶ台についたものでしたから、右門は当然のごとくにあり合わせの精進物だけをそちらへ分けてやりました。しかるに、少年僧は少しく奇怪でありました。いっこうそれらの精進物にはしをつけようとしないで、しきりと興津鯛のほうにむじゃきな色目を使いだしたものでしたから、なんじょう右門のまなこの光らないでいらるべき、普通の者ならたいてい見のがすほどのささいなことでしたが、早くも大きな不審がわきましたので、さりげなく尋ねました。