일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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よしわらしんわ

吉原新話

泉 鏡花

泉 鏡花의 吉原新話(よしわらしんわ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 37,157자 · 75화면

아오조라 문고

一

表二階の次の六畳、階子段の上り口、余り高くない天井で、電燈を捻ってフッと消すと……居合わす十二三人が、皆影法師。

仲の町も水道尻に近い、蔦屋という引手茶屋で。間も無く大引けの鉄棒が廻ろうという時分であった。

閏のあった年で、旧暦の月が後れたせいか、陽気が不順か、梅雨の上りが長引いて、七月の末だというのに、畳も壁もじめじめする。

もっともこの日、雲は拭って、むらむらと切れたが、しかしほんとうに霽ったのでは無いらしい。どうやら底にまだ雨気がありそうで、悪く蒸す……生干の足袋に火熨斗を当てて穿くようで、不気味に暑い中に冷りとする。

気候はとにかく、八畳の表座敷へ、人数が十人の上であるから、縁の障子は通し四枚とも宵の内から明放したが、夜桜、仁和加の時とは違う、分けて近頃のさびれ方。仲の町でもこの大一座は目に立つ処へ、浅間、端近、戸外へ人立ちは、嬉しがらないのを知って、家の姉御が気を着けて、簾という処を、幕にした。

廂へ張って、浅葱に紺の熨斗進上、朱鷺色鹿の子のふくろ字で、うめという名が一絞。紅の括紐、襷か何ぞ、間に合わせに、ト風入れに掲げたのが、横に流れて、地が縮緬の媚かしく、朧に颯と紅梅の友染を捌いたような。