후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
きゅうけつき
吸血鬼
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩의 吸血鬼(きゅうけつき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 190,554자 · 381화면
と、そんなことを思い耽っていた恒川氏は、その時、腰をかけているお尻の辺を、チョイチョイと、突くものがあるのに気づいた。
横を見ると、隣にかけていた、小林少年の手が、自分のうしろへ伸びている。
おかしなことをすると思って、少年の顔を眺めると、彼は目であるものを指し示していた。テーブルの上の、菓子器の中だ。
菓子器の中には、羊羹が並んでいる。見ると、その一つに、誰かがたべさしのまま残しておいたと見えて、かじりかけの歯型が、ハッキリついている。
子供らしい目のつけ所だと、ちょっとおかしくなったが、しかし、子供の直覚は馬鹿にはならぬ。若しもこの歯型が、明智の持っている、賊の歯型と一致したらと思うと、何かしらゾッとしないではいられなかった。
「三谷さん、変なことを聞くようですが、この羊養は誰がたべさしておいたのです。ご存じありませんか」
念の為に聞いて見ると、三谷は妙な顔をして、暫く考えていたが、
「アア、それは、確か倭文子さんです。今朝、あの騒ぎが起る前、ここで僕と二人切りでいる間に、かじったのです。いつもお行儀のいい人が、今日に限ってあんなことをすると、変に思ったので、よく覚えています。