후리가나로 읽는 일본 고전
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きゅうけつき
吸血鬼
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩의 吸血鬼(きゅうけつき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 190,554자 · 381화면
窓の外には夕暗が迫っていた。広い邸内には何の物音もない。不気味な数分間が経過した。
誰が考えても、賊は窓から忍び込んだとしか思えない。外に通路はないからだ。恒川氏はジッと掛金のはずれた窓を見つめていた。
と突然、バサッという音がしたと思うと、わら人形がバッタリ倒れた。
「あれです」
明智の叫声に、人形の胸を見ると、アア、どこから飛んで来たのだ。一挺の短剣がわらのしんまでグサリと突きささっているではないか。
夕暗の迫った部屋の中は、まるで深い霧にとざされたように、物の姿がぼやて見えたが、それだけに、胸の真っただ中を刺し通されて、倒れているワラ人形が、不思議な生物のようにも思われて、一層不気味であった。
それにしても、短剣は一体どこから飛んで来たのであろう。ドアも窓も、ピッタリ締切ってある部屋の中へ、突如として、主なき凶器が湧き出した。手品だ。だが、その手品師は、どこにいるのだ。
恒川警部は思わず立上って、例の掛金のない窓へ駆け寄ると、それを開いて外をのぞいた。誰かがそこに隠れているような気がしたからだ。
三谷もそれにならって、警部のうしろから、こわごわ、薄暗い庭を見下した。