후리가나로 읽는 일본 고전
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きゅうけつき
吸血鬼
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩의 吸血鬼(きゅうけつき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 190,554자 · 381화면
恒川警部も、明智小五郎さえも、この、地獄の底からひびいて来る様な、のろいの言葉に、異様な悪寒を感じないではいられなかった。
谷山は止めどもなく叫び続ける。
「おれは、棺の中の倭文子に、思う存分の苦しみをなめさせた上、焼死の一歩手前で、あの女を救い出してやった。親切からだと思ってはいけない。ただ焼き殺したのでは、あんまりもったいないからだ。……
救い出された倭文子は、おれの顔を見るとさもうれしそうにしがみついて来た。おれはあの人の恋人である上に、命の恩人となった。ハハハハハハ、このおれがだぜ。それから、二人をこの工場へ連れて来たのだ。倭文子も茂も、何も知らず、いそいそとおれのあとからついて来た。……
おれは二人をこの部屋へ連れ込み、そこで、四五日もかかって、一寸だめし五分だめしに、おれの本当の心をジワジワと告げ知らせてやった。その時の、あいつらの驚き、恐怖。おれは初めて敵を討った様な気持がした。それから、泣き叫ぶ二人を、あの亜鉛箱の中へとじこめ、水をつぎ込んだ。倭文子は、せめて茂の命だけ助けてくれと、手を合わせて頼んだが、おれは聞えぬふりをしていた。