후리가나로 읽는 일본 고전
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うたのたてやましんじゅういっきょく
唄立山心中一曲
泉 鏡花
泉 鏡花의 唄立山心中一曲(うたのたてやましんじゅういっきょく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 30,835자 · 61화면
観音を据え奉れり。鏡台とか云う外山に向いて、)……と云うんですから、今の月見堂の事でしょう。……きっとこの崖の半腹にありましょうよ。……そこの高欄におしかかりながら、月を待つ間のお伽にとて、その坊さんが話すのですが、薗原山の木賊刈、伏屋里の箒木、更科山の老桂、千曲川の細石、姨捨山の姥石なぞッて、標題ばかりでも、妙にあわれに、もの寂しくなるのです。皆この辺の、山々谷々の事なんでしょう。何にしろ、
信濃なる千曲の川のさゞれ石も
君しふみなば玉とひろはん
と言う場所なんですもの。――やあ、明るくなった。」
と思わず言った。
釣ランプが、真新しい、明いのに取換ったのである。
「お待遠様、……済みません。」
「どういたしまして、飛んだ御無理をお願い申して。」
女房は崩れた鬢の黒い中から、思いのほか白い顔で莞爾して、
「私どもでは難有いんでございますけれども、まあ、何しろ、お月様がいらっしって下さると可いんですけれども。」
その時、一列に蒲鉾形に反った障子を左右に開けると、ランプの――小村さんが用心に蔓を圧えた――灯が一煽、山気が颯と座に沁みた。
「一昨晩の今頃は、二かさも三かさも大い、真円いお月様が、あの正面へお出なさいましてございますよ。