후리가나로 읽는 일본 고전
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ぜんあくりょうめんねずみこぞう
善悪両面鼠小僧
国枝 史郎
国枝 史郎의 善悪両面鼠小僧(ぜんあくりょうめんねずみこぞう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 10,231자 · 21화면
「狐かな? 狸かな?」
「狐にしろ狸にしろ、いやどうもとんだ果報者だ」
「あのお美しい姫君を、お寝間で占めるとは羨ましい次第」
「狐狸の身分になりたいものじゃ」
「おお新十郎参ったか」
肥後熊本で五十四万石の大名中での大々名、細川越中守はこう云って、小野派一刀流指南役、左分利新十郎をジロリと見た。
「は」と云ったが新十郎、下げていた頭をまた下げる。
「其方の剣道、霊験あるかな?」
藪から棒にこう云っておいて、越中守は眼を閉じた。何やら思案に余っていたらしい。
「は、霊験と仰せられますと?」
新十郎は恐る恐る訊く。
「昔、源三位頼政は、いわゆる引目の法をもって紫宸殿の妖怪を追ったというが、其方の得意の一刀流をもって妖怪を追うこと出来ようかな?」
「は、そのことでござりますか。不肖なれども新十郎、剣をもって高禄をいただき居る身、いかなる妖怪か存じませぬが適わぬまでも剣の威をもって取り挫ぎますでござりましょう。
「おおよく申したそうなくてはならぬ」
「して妖怪と申されますは?」
「いずれは狐狸の類であろう」
「は、左様でござりますか」
「乃信姫の身に憑いたそうじゃ」
「姫君様のお身の上に……」