후리가나로 읽는 일본 고전
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ぜんあくりょうめんねずみこぞう
善悪両面鼠小僧
国枝 史郎
国枝 史郎의 善悪両面鼠小僧(ぜんあくりょうめんねずみこぞう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 10,231자 · 21화면
「うへえ。……いやいや。……左様なこと。……」
「何のないことがござるものか」
軍十郎ニタリと笑い、
「次郎吉は金使いの綺麗な男、失礼ながらご貴殿方も、時々小使金ぐらいお貰いでござろう」
「いやはや、どうして、なかなかもって……」
「アッハハハ」と軍十郎、臆面もなく笑ったが、
「賭場など立てばお邸内自然不用心にもなる道理、賊に入られてもしかたござらぬの」
「これはどうも飛んだお目違い」
「近来不思議な賊あって、大名邸へ忍び入りお手許金を奪う由、拙者そのため上の命にて夜中見廻り致し居る次第、世間随分物騒でござれば、諸事ご注意願いたいものじゃ」
「心得てござる。注意致すでござろう」
「最早お引き取り相成るよう」
「左様でござるかな。……しからばご免」
さんざん油を取られたあげく、細川の藩士はコソコソと邸の方へ引っ返して行った。
後を見送った軍十郎、苦笑せざるを得なかった。
鶯谷の狼藉
その翌日のことであったが、細川侯の下邸から五挺揃って女乗物が粛々として現われた。乃信姫様がお付を連れて上野へお花見においでなさるのである。
この当時の上野山内は一品親王輪王寺宮が、巨然としておいで遊ばしたので神寂びた岡がますます神寂び、春が来れば桜の花が緑樹の間に爛漫と咲き得も云われない景色ではあったが、墨堤や小金井と事変わり仮装や騒ぎが許可れなかっ