후리가나로 읽는 일본 고전
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ふんすいものがたり
噴水物語
岡本 かの子
岡本 かの子의 噴水物語(ふんすいものがたり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 2,604자 · 6화면
だんだん会談に疲れたか、氏は「科学は情熱だからね」と殆ど泣き笑いとでもいうべき語調を床にいる夫人の方へ投げかけた。夫人は素知らぬ顔で水量の平衡を保って、如何にも健全そうな噴水を、とみこう見していたが、
「なに言ってらっしゃるのです」と床から私のいる窪へ階段を降りて来た。
「あなたがいくら巧者なことを仰っしゃっても駄目ですわ、この噴水には水の仙女が一人も現れていませんわ」
「そらまた始まった」
ロジャー氏は苦笑して横を向いた。夫人は良人に構わず私に向いて言うのであった。水には落下の性を姿に現したプリムノという仙女と、流暢の性を現したカンリロエという仙女と、清浄を現したアカステという仙女と、飛沫を現したプレキサウレという仙女とが巣付いている。他の水の形ではこの中の一人か二人しか見えないけれども、噴水になるとこの四人の仙女が一度に現れるところが特色である。しかし、いくら噴水といっても凡庸のでは駄目である。名作になるとはじめてそれらが現れる――と。
私は「それは詩的象徴のお話しなんでしょう」と軽く訊ね返した。ところが夫人の答えは
「いえ、縹渺とほんとに目に現れるのです。