후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
よんじゅうはちにんめ
四十八人目
森田 草平
森田 草平의 四十八人目(よんじゅうはちにんめ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 56,183자 · 112화면
彼が予期したことはまるで反対の結果になった。兄に打明けて、兄から同情と激励の言葉でも受けようと思っていたのに、かえってこちらの勇気を挫かれたばかりか、あんな一時遁れの嘘まで吐かなければならぬ嵌目に陥ってしまった。といって、それを幸いに、その嘘を真実にしようなぞという気はもうとう起らなかった。彼にはあまりにも自己本位な兄の性根がありありと見え透いていた。
「そうだ、兄が本当に主家を憂うる真心から、ああ言って俺に迫ったのなら、俺はこのまま兄の言うことを聞いて、同志を裏切るような気になったかもしれない。危殆い、本当に危殆いところだった」
そう思いながらも、いっこうその兄に対する反撥心の起らぬのが、自分でも不思議でならなかった。彼は心のうちのどこかで兄を是認していた。しかも、それを突詰めてみることは、彼には怖ろしかった。
彼はただ何とも言われない侘しさと寂寥とを感じて、とぼとぼと街の上を歩いていた。
八
林町の宿へ戻った時は、まだ日が高かった。同宿の者はたいてい出払って、一人小山田庄左衛門が人待ち顔にぼんやり居残っていた。そして、
「おお水原か、どこへ行ってこられた?」