후리가나로 읽는 일본 고전
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しじゅうねんまえのエキスカージョン
四十年前のエキスカージョン
和辻 哲郎
和辻 哲郎의 四十年前のエキスカージョン(しじゅうねんまえのエキスカージョン)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 3,026자 · 7화면
たぶん昼食前であったのであろう。
昼食は夢殿の近くの宿屋でとった。高浜虚子の小説に出てくる家であったかと思う。
午後は夢殿から見物を始めた。御堂がいい形であるのみならず、幽かに横から拝んだ秘仏の顔が、ひどく神秘的に感じられて、午前に劣らず深い感銘をうけた。ところがそのあとで中宮寺の如意輪観音が、一層深い感銘を与えたので、この日のわたくしの感受能力は、ほとんどもう飽和点に達したかに思われた。
幸いにそのあとわたくしたちは、法隆寺の裏山の麓を北へ歩き出したのである。いかにも古そうな池や、古墳らしい丘などの間を北へ七八町行くと、法輪寺がある。法輪寺の観音は奈良の博物館に古くから出ているが、それとよく似た本尊のある寺である。その法輪寺から東へ七八町、細い道をたどって行くと、法起寺がある。古い三重の塔がある。そういうものを見てから、たぶん郡山へ通ずる街道へ出たのではないかと思うが、わたくしたちはさっさと歩き出して、一里半以上、二里近い道を薬師寺まで歩いた。郡山の町を出て、遠くに薬師寺の塔の望まれる所まで来たときには、もう幾分夕暮れの感じが出ていたかと思う。