후리가나로 읽는 일본 고전
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よっかのあやめ
四日のあやめ
山本 周五郎
山本 周五郎의 四日のあやめ(よっかのあやめ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 19,200자 · 38화면
――主税介はそれをはっきりと感じはじめた。それは遠くから眼に見えない速度で、だんだんに縮まり、彼の周囲をせばめ、彼を孤立させるようであった。
千世は知らなかったろうか。彼女もむろん知っていた、良人のようすを見るだけでもわかるし、じかに自分で聞くこともあった。
――人はみかけによらないものだ、いざとなってみなければ、人間の本性はわからないものだ。
千世の耳に届くところでしばしばそういう評がとり交わされた。故意にか、偶然にか、彼女はしばしばそういう言葉を聞いた。――彼女の苦しさは二重であった。当然それが良人の耳にもはいっているだろうことと、その責任が良人にではなく自分にあるのだということとで、……もともと夏痩せをするたちではあったが、秋風の立つ頃には、千世は見ちがえるほど痩せてしまった。
十月初旬、監物忠辰は参覲のため出府した。その出府の直前に、籠崎大洲の件(表向きは狩場の出来事として)の裁決があった。それまでの経過で、ひどい重科に問われるだろう、という予想はなくなっていた。場所が狩場に変えられたのと、私闘という点が黙殺されたのとで、相当にゆるやかな処置がとられるだろうと考えられていた。