일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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こっかいとしょかんのこのごろ

国会図書館のこのごろ

中井 正一

中井 正一의 国会図書館のこのごろ(こっかいとしょかんのこのごろ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N3. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N3 · 중급 · 신자체·신가나 · 2,130자 · 5화면

아오조라 문고

一冊も本を読めない私の一日が、副館長の一日でもある。

よく、洪水の中が一番水に欠乏するように、図書館が、一番私にとっては本の読めない所となってしまったのである。

新年度の予算では、係のものは二週間、朝三時ごろまで寝ない日がつづいた。私も夜半まで皆の帰るのをただ一人待つ日が多かった。

赤坂離宮の全館に人一人いない夜、ただ一人(宿直は二人いるが)待っていると、しみじみ自分の肩に荷なっているものの重さを思い、ここに自分の命を捨てるのだという思いが、切々として迫ってくるのであった。

そして、どうしても切られた予算を盛りかえして、五百人の館員のよろこぶ顔を見なければと、音のしない闇に向かって、何か沸ぎるものを感ずるのであった。

あらゆる無理解をもつらぬいて、目に見えない未来に向かって、国の政治もよくなり、全日本の図書館(図書館法によってこれから生まれる一万の村々の図書館)に、わが館のカードとともに、良書が虹のように降りそそぐときがいつの日にか来ると、私たちは信じ、それに命を賭けることに日々を費やしているのである。

それは果たして単純な、愚直な、願いだけだろうか。