일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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どひょうのゆめ

土俵の夢

尾崎 士郎

尾崎 士郎의 土俵の夢(どひょうのゆめ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 4,378자 · 9화면

아오조라 문고

それだけに情熱を相撲に傾けてすごした十数年間の生活を私はひとしおなつかしく思い描くのである。先日、個人的に親しかった笠置山の断髪式があり、病床にいた私はその式場にも臨むことができなかった。それにしても私がまださかんに相撲批評を書いていた頃はようやく入幕したばかりの青年力士であった笠置山が力士としての異例的に長い相撲生活からはなれようとしているのを見て流れ去る時の流れを今更のごとく感じないではいられなかった。土俵に親しんだ十数年間に私がもっとも精魂をうちこんでその将来を注目していたのは大関として引退した清水川(年寄名、追手風)であるが、私は彼が青年時代に協会から破門をうけて、痛ましき放浪生活を体験し、ふたたび十両に返り咲いた時から土俵にのぼる彼を見るごとに胸が高鳴り心のひきしまるのを覚えた。「大関清水川」という随筆作品は土俵を題材として私の書いた文章の中でおそらく唯一のものであろう。その後、個人的に好きにもなれば親しくもなった力士は相当の数にのぼっているが、清水川だけは今日にいたるまで一度も会ったことがない。彼の土俵の美しさは現実にふれることによってけがしたくなかったからである。