후리가나로 읽는 일본 고전
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とち
土地
豊島 与志雄
豊島 与志雄의 土地(とち)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 10,719자 · 22화면
」
「なあにおらあこの年まで鍛えた身体だ。それよかお前こそ若えから、ゆっくりやるがええぞ。」
「ああゆっくりやってるだ。」
「じゃあええから、早う向うに行けよ。」
平助は彼女を来るとすぐに追いやってから、俄に荒々しい眼付で荒地の上を見廻した。
「おらが生きてるうちに、この荒地を拓えてやるだ。」
そして彼は力強く鍬の柄を握りしめた。
稲田の初番の草取りが終ると、急に荒地の附近には人の姿が見えなくなった。畑の麦はもう刈り取られ、田の稲は伸び伸びと育っていた。村の人々は何処へか、他の処へその労働を移していた。ただ平助だけは、毎日同じ荒地を開墾し続けた。初め彼の強情を笑っていた人も、やがてそれを驚歎し初めた。野田の旦那も幾度か、他の村人と合同してはと勧めてみた。然し平助は一人でやると云い張った。彼の仕事はもう彼独自の生活となっていた。
「地所は旦那のものでも、仕事はおらがものだ。」
そして彼は殆んど一日も休まなかった。朝早くから元気よく鍬と鶴嘴とをかついでやって来た。そして寺の入相の鐘が鳴るまでは戻って行かなかった。音吉が出奔してから変った点は、日に焼けた額の皺が目立って深くなったことと、口元に何となく粗暴な影が漂ってきたこととだけだった。