후리가나로 읽는 일본 고전
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ちはゆたかなり
地は饒なり
宮本 百合子
宮本 百合子의 地は饒なり(ちはゆたかなり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 28,874자 · 57화면
けれども、なぜだか、彼女は自分の聞きたい言葉と声とは一つも見出せなかったのである。
あまり、荒々しい声なので、言葉のうちには始終宿っているはずのほんとの「人格の力」は恐わかったり、極りが悪かったりして、皆どこかへ逃げ出してしまっているようにも思われる。
彼女は、もう叫ばれている声に耳を貸そうとは思われなくなった。ただ読むばかり。ただ読むばかりが自分にほんとのことを教え、彼の声、彼の言葉で親切に、せきもせず、引き延しもせずに教えてくれることを知っている彼女は、自分の脳力の続くかぎり、手に触れるほどの書籍の中から、ほんとの偉い人の姿を見出そうとしたのである。
そこには、実にあまたの尊い人々の生活が、強制せぬ態度と麗わしい言葉とで語られていた。
いかほどの迫害を受けても、ただ、神の恩寵のみを感じて、想像も及ばない忍従と愛とのうちに神を見、神とともに語った聖者。
または、悲壮な先駆者として、彼の生命を自然律のあらゆる必然のうちに投じて、天と地との一切のものを知り、そして愛し得た選まれた人。
それ等の涙をこぼさずにはいられなかったほど崇高な、力強い、まったく何物にも動かされない人格の力を、燦然と今日にまで輝やかせている人々は、彼等の未来に、どんな約束をも欲していなかったことが、先ず彼女を驚かせ、感歎させた。