후리가나로 읽는 일본 고전
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ちじょう
地上
島田 清次郎
島田 清次郎의 地上(ちじょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 175,250자 · 350화면
彼は最後の精力を振盪して清酒醸造の事業をはじめた。彼の計画は見事に的中して、新しい生気が村中に溢れて来た。村外れの空地に大きい酒蔵が建てられ、白壁がきら/\日光に輝く下で、若い村の青年が、かん、かん、かんと酒桶に輪を入れる音を響かしていた。多少の金廻りは村人の心を動揺させないために有効であった。「うまくいった。うまくいった、北野家の伝統の岩をゆるがし得るものがこの地上にあろうはずがない」伝右衛門は悦んだ。そうしてその悦びと共に、明治五年の春、伝右衛門は死んだのであった。
伝右衛門には容太郎という一人の男子があった。彼は二十六の青年で、伝右衛門の先妻の子であった。容太郎の母は同じ村の青木という百姓の娘で、伝右衛門との間に容太郎を生んだきり子がなかった。容太郎が十五、六歳のとき母は子宮癌で苦しみ通して死んでしまった。しっかりした女手がなくなったために、青木の家の末の妹(容太郎の母の妹)が北野家へ来て家事の世話をすることになった。お信は細身ないつもは蒼白い顔で頼りない寂しい風をしていたが、何かの機会には情熱に燃えて美しく頬を染め出す女であった。伝右衛門はそうしたお信を美しいと思わぬでもなかったが、直接どうしようとする意思もなかった。