일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ちじょう

地上

島田 清次郎

島田 清次郎의 地上(ちじょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 175,250자 · 350화면

아오조라 문고

曠野の中に細く立った無常堂の錆びた煙突も赤く輝いていた。お光と兄は黙って歩いて行ったが、お光には容一郎がこうした強烈な自然の光景を見まいとするように眼を閉じるのを知っていた。曠野の涯の松林を越えると道は熱砂の砂丘に高まっていた。薄赤い昼顔が砂上に夢のように咲き乱れていた。そうして陽熱と地熱の照り返し合う砂丘へ満々と湛えた碧藍の海から微風がそよ/\と吹いて来た。

「ああ、いい気持!」と兄はお光を顧みて叫んだのであった。限りない充実を静かにゆるみなく漲らした偉大な海の前に立って、お光もいつものことながら兄の叫びに同じたのであった。

誰一人いない浜の砂丘に立って、二人は暫く海の深い気配、明暗、拡がり光り燃焼する空の面に見とれていたが、人並はずれて大きい頭からたら/\汗をながして、女のお光よりも少し低い位の身体を苦しそうに喘いでいた兄の容一郎は突然「お光」と呼びかけた。お光はそうしたことはしば/\あったので、それにお光はその頃兄を学者として尊敬していたので、何かしらと耳をかたむけた。

「今地球は廻っているのだよ、お光」そう言った兄の顔は非常に苦しいものであった。