후리가나로 읽는 일본 고전
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ちじょう
地上
島田 清次郎
島田 清次郎의 地上(ちじょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 175,250자 · 350화면
国語の教師は眉を顰めて大きい二重瞼で校長を見上げた。
「あなたの受持でしたな、大河平一郎というのは」
「は、そうですが、――」
彼は平一郎を想い浮かべた。すると、彼は平一郎を愛していることに気づいた。無論外に表わしはしなかったが、「国語の教師」Kの皮膚の下に未だ息づいている「文学失敗者」Kは平一郎のうちに胸を轟かすような芽生えを見つめていた。殊に平一郎があの美しい少年の深井を愛している浄い少年らしい情操を発見して、「文学者K」はひそかに微笑せずにはいられなかったのである。彼は校長が特に平一郎を指して言い出したので少し驚いた。しかし校長の淋しい微笑が彼をも微笑ました。
「面白い気象の生徒ですな。貧乏ですから政治家になりますって言い出して、今度のコンミッション事件の攻撃をやりはじめましてな」
「そうですか。平常はおとなしい生徒ですが、ときおりこう燃えたって来るようなところがあります。非常に――」彼は少したじろいだが生まれた言葉は止める訳にはゆかない。「天才的な素質のある生徒です」
「誰です」と体操の教師が口を入れた。
「四年の大河のことです」
「あ、大河ですか。いや面白い生徒です」