후리가나로 읽는 일본 고전
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ちじょう
地上
島田 清次郎
島田 清次郎의 地上(ちじょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 175,250자 · 350화면
第七章
行末を案じつつ独り子を待つ母のもとへかえる平一郎はまだよかった。和歌子は親しみの少ない継母と義理の妹達とが、彼女の失敗を牙を磨いて待っている恐ろしい荊棘の床に帰らねばならなかった。和歌子は暗い街の十字街に立ち止まって家へ帰りたくなさに襲われていた。死が彼女の前に極めて間近な事実として現われた。「怕がっちゃだめですよ。僕だってじきに大きくなります――」平一郎の声が凛然と響いた。彼女は一切に堪えてゆく力を自分の中に認めたようにとぼとぼと歩みはじめた。父はまさか自分を不始末な女だとも信じはしまい。
「僕だってじきに大きくなります――」
和歌子はその一言に渾身の祈念を捧げて、自らの内に苦しみに打ち克つ信念を堅めようとした。秋十月の夜更けであった。
第七章
停学の期間が過ぎても平一郎は学校へ行くのは厭だと言い張った。平一郎の停学の理由を半日近くも学校で聞かされて来た母のお光は平一郎に小言一つ言わなかった。彼女はただ深い溜息をついた。
「他所のお嬢さまに手紙を差し上げるなんて、お前大それたことですぞえ」
こう言ったきりだったが、平一郎が学校へ行くのは嫌だと言うのを黙していられなかった。