후리가나로 읽는 일본 고전
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ちきゅうとうなん
地球盗難
海野 十三
海野 十三의 地球盗難(ちきゅうとうなん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 84,072자 · 168화면
この奇怪な檻の中の生物を一度でも見た者は、先年蘇克蘭のネス湖に前世紀の生物らしき巨獣が現れたという怪ニュースをそれは本当に有り得ることかもしれないと考えるだろう。ネス湖の怪物も、この辻川博士の手によって作られたものなのであろうか。
大隅学士は、欅の葉蔭をとおして垣間見る武夫の変りはてた姿に、思わず湧き出てくる涙をソッと拭った。一体これからどうしたらいいだろう。武夫君! といって声を懸けてやるのがよいか、それともそのまま会わないで置くのがよいか、いずれにしたものだろう。
「まア、ここは暫く会わないで置こう」
大隅学士は、やっぱり会わないことに決めた。武夫少年を救うために単身魔の森に忍びこんだとき、自分の持っていた懐中電灯を叩き落としたのも武夫だった。燐寸を点けようとしたらそれを停めたのもまた武夫だった。声だけを聴かせて遂に姿を見せなかったのを考えると、当時武夫は既にあのとおりの変り果てた姿になっていて、それで見られるのを厭がったものに違いなかった。武夫のいじらしい気持を察すると、大隅学士の眼からはまたひっきりなしに涙が湧いてくるのだった。
武夫に会うことを遂に諦めた大隅は、こんどは第二段の活動に移った。