후리가나로 읽는 일본 고전
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こうふ
坑夫
夏目 漱石의 坑夫(こうふ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 141,690자 · 283화면
自分はこの声を聞くと共に、その所有者は長蔵さんであって、松原以来の声であると云う事を悟った。振り返ると、長蔵さんは遠方から顔だけ斜に出して、しきりにこちらを見て、首を竪に振っている。何でも身体は便所の塀にかくれているらしい。せっかく呼ぶものだからと思って、自分は長蔵さんの顔を目的に歩いて行くと、
「御前さん、汽車へ乗る前にちょっと用を足したら善かろう」
と云う。自分はそれには及ばんから、一応辞退して見たが、なかなか承知しそうもないから、そこで長蔵さんと相並んで、きたない話だが、小便を垂れた。その時自分の考えはまた変った。自分は身体よりほかに何にも持っていない。取られようにも瞞られようにも、名誉も財産もないんだから初手から見込の立たない代物である。昨日の自分と今日の自分とを混同して、長蔵さんを恐ろしがったのは、免職になりながら俸給の差し押を苦にするようなものであった。長蔵さんは教育のある男ではあるまいが、自分の風体を見て一目騙るべからずと看破するには教育も何も要ったものではない。だからことによると、自分を坑夫に周旋して、あとから周旋料でも取るんだろうと思い出した。