후리가나로 읽는 일본 고전
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しおをのせたふね
塩を載せた船
小川 未明
小川 未明의 塩を載せた船(しおをのせたふね)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 5,881자 · 12화면
いまごろはどんなにやさしい人たちになっているかしれない。きっと、手がなくて弱っているものもあろう。自分のようなものにも、される仕事がないとはかぎらない。どれ、ひとつ、その変わった町へもどってみようか。」と思いました。
そして、彼は、いつも、自分の胸に思ったことは、はたしていいかどうであるかたずねてみるように、太陽を仰いだのであります。
太陽は、あいかわらず、にこにことしていました。
「おまえが、そう思うならいってみるがいい。」といっているようでありました。
乞食は、赤ん坊をおぶって、いつかたった町へもどってゆきました。海辺には、白い、海鳥が空を舞っていました。日の光は、彼のゆく道を暖かに照らしていました。
まだ、日がまったく沈みきらないうちに、乞食は、その町のあったところに着きました。きてみると、びっくりしました。一軒として満足な家が建っていないばかりか、たいていは、波にさらわれてしまったとみえて、一面荒れ果てた野原に変わっていたのです。
人たちは、どうなったものか、影さえ見えませんでした。ただ、ところどころに木立がそびえていて、その枝に、髪の毛のからんだようにいろいろなものが引っかかっている、ものすごい、みすぼらしい有り様が見られるばかりでした。