후리가나로 읽는 일본 고전
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きょうかいなきさべつ
境界なき差別
丘 浅次郎
丘 浅次郎의 境界なき差別(きょうかいなきさべつ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 8,992자 · 18화면
万事かように頭の中で、切って考える癖が付くと、何物を見ても、これを単位の集合であるとみなし、単位と単位との間には、判然たる境界があるごとき感じを有するに至りやすい。一昼夜を二十四時間に分け、地球の周囲を三百六十度に分けるなどは、皆境界のない所へ便宜上、境界を造ったものであるが、このことは誰にも明瞭であるにかかわらず、始終用い慣れ見慣れると、その境界が真にあるかのごとき心持ちになって、地図や地球儀を見ても、経度緯度の線が縦横に画いてないと、何となく間が抜けたごとくに感ずる。赤道の所にはやはり、太い線を引いて、北半球と南半球とを判然と区別して置かぬと承知ができかねる。日常の生活には午前と午後との間には確乎たる境界があるごとくにみなして置く方が都合がよろしい。かような次第で、差別の明らかでないところへ、便宜上境界を仮想することもつねであるが、これが習慣になると、その境界を実際ありと思うようになりやすい。今日赤道を通過すると聞いて、朝から甲板上に立って、一生懸命に海面を眺めている乗客の所へ、茶目式の若い船員が来て、赤道は肉眼ではとうてい見られぬからこれを貸してあげようというて、赤インキで玉に横線を引いた望遠鏡を貸してやったという話を聞いたことがあるが、これは極端な例としても、日常これに似た考えを持っている場合は