일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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きょうかいなきさべつ

境界なき差別

丘 浅次郎

丘 浅次郎의 境界なき差別(きょうかいなきさべつ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 8,992자 · 18화면

아오조라 문고

割れ目を消してしまうてこそ、初めて旧と同一のものになるのである。皿を一度数多の小片に壊しておいて、さらにこれを焼継ぎしたのでは、けっして旧の無疵の皿とならぬごとく、分解的研究の結果を継ぎ合せても、継ぎ目が残っては、それだけが誤りである。教育を分って智育、徳育、体育とするとか、人の体質を分って粘液質、胆汁質、何々質、何々質とするとかいうのは皆差別に注意して造った名称であるから、これを逆にして、教育は智育、徳育、体育の三区より成るというと、それでは唱歌は何区に属するかとの難問も生ずる。幼年、少年、青年等の間に明らかな境界がないからというてその差別をも無視して、赤坊も大人も同じ乗車賃を取ることは誰が考えても無理であるゆえ、五歳以下は無賃、十二歳以下は半額というように所々に境界を定めて置くことが必要であるとおり、差別ある物の間には、無論どこかに境界を設けねばならぬが、この境界は人間が便宜上、造ったものであることを忘れてはならぬ。

以上述べたところを約言すると、初めにいうたとおり、「差別はあり、境界はなし」との一句になる。ある差別をなしと見るのも誤りであり、ない境界をありと思うのも誤りである。