후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
だんのうらのおにび
壇ノ浦の鬼火
下村 千秋
下村 千秋의 壇ノ浦の鬼火(だんのうらのおにび)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 7,170자 · 15화면
一
天下の勢力を一門にあつめて、いばっていた平家も、とうとう源氏のためにほろぼされて、安徳天皇を奉じて、壇ノ浦のもくずときえてからというもの、この壇ノ浦いったいには、いろいろのふしぎなことがおこり、奇怪なものが、あらわれるようになりました。
海岸に、はいまわっているかにで、そのこうらが、いかにもうらみをのんだ無念そうなひとの顔の形をしたものが、ぞろぞろとでるようになりました。これは戦いにやぶれて、海のそこに沈んだ人びとが、残念のあまり、そういうかにに、生まれかわってきたのだろうと、人びとはいいました。それで、これを「平家がに」とよび、いまでも、あのへんへいけば、このかにが、たくさん見られます。
それからまた、月のないくらい夜には、この壇ノ浦の浜辺や海の上に、数しれぬ鬼火、――めろめろとした青い火が音もなくとびまわり、すこし風のある夜は、波の上から、源氏と平家とが戦ったときの、なんともいわれない戦争の物音が聞えてきました。また、そうした夜など、舟でこの海をわたろうとすると、いくつもの黒い影が波の上にうかびあがり、舟のまわりにあつまってきてその舟をしずめようとしました。