후리가나로 읽는 일본 고전
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なつのはな
夏の花・心願の国
原 民喜
原 民喜의 夏の花・心願の国(なつのはな)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 152,816자 · 310화면
が、やがて汽車が着くと、人々はみんな駅長室の方へ行きだした。彼も人々について、そちら側へ廻った。大勢の人々のなかからMの顔はすぐ目についた。そこには、彼の顔見知りの作家も二三いた。やがて、この一行に加わって彼も市内見物のバスに乗ったのである。……バスは比治山の上で停り、そこから市内は一目に見渡せた。すぐ叢のなかを雑嚢をかけた浮浪児がごそごそしている。それが彼の眼には異様におもえた。それからバスは瓦斯会社の前で停った。大きなガスタンクの黝んだ面に、原爆の光線の跡が一つの白い梯子の影となって残っている。このガスタンクも彼には子供の頃から見馴れていたものなのだ。……バスは御幸橋を渡り、日赤病院に到着した。原爆患者第一号の姿は、脊の火傷の跡の光沢や、左手の爪が赤く凝結しているのが標本か何かのようであった。……市役所・国泰寺・大阪銀行・広島城跡を見物して、バスは産業奨励館の側に停った。子供の時、この洋式の建物がはじめて街に現れた時、彼は父に連れられて、その階段を上ったのだが、あの円い屋根は彼の家の二階からも眺めることが出来、子供心に何かふくらみを与えてくれたものだ。