후리가나로 읽는 일본 고전
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よるのよろこび
夜の喜び
小川 未明
小川 未明의 夜の喜び(よるのよろこび)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 1,768자 · 4화면
じっと憂わしげに、眼を閉じている苦しげな娘の額際に手を当てて熱をはかって見た。顔の色は曇って、憂わしげに見えたのが、一種の驚きの姿に変った。そして、娘の顔に顔を近よせて、
「お前もう、日が暮れるのだよ。夜中になってから、悪くなってお医者様を迎いに行くようなことがあると、いけないから、今の内に迎いに行って来ようか……。」
といった。そのふるえた、どこか臆病げな声色は、外に立っている黙った尼さんのような木立にも聞えるように、窓の内外には、厭らしい沈黙の他にこの様子を見守っているものがなかった。
「夜中になってから……。」この一言は、いかにも北国の淋しい、暗い、物凄い夜を言いふくめている。闇夜に、誰一人通らない田舎道を、曲りまがって、田の中や、五六本並木の立っている処や、二三軒人家のある前を通って、一里余り、もしくは二里も、提燈の火を頼りにとぼとぼと町まで歩いて出かけなければならなかった。――夜更けてから、波の音が聞える。
私は、かかる夜を讃美し、かかる夜を怖れる。
死は、人間の苦痛の極点である。死より、もう悲しいものはないのである。私は、昼間の太陽の眩しげに輝いているうちには、いろいろの物音や、賑やかな声や、人々の姿や、動いている影や色彩で、悲しいこと、苦しいこともまぎれているが、夜になってから、四辺が静かになっ