후리가나로 읽는 일본 고전
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よあけまえ
夜明け前
島崎 藤村
島崎 藤村의 夜明け前(よあけまえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 12,315자 · 25화면
そこは会所と呼んでいるところで、伏見屋、桝田屋、蓬莱屋、梅屋とこの四人の年寄役のほかに、今一軒の問屋九郎兵衛なぞが事あるごとに相談に集まる場所だ。吉左衛門はその上がり端のところに杖を置いて、腰掛けたままで茶を飲んだ。それから甥の方へ声をかけた。
「栄吉、問屋場の帳面をここへ見せてくれないか。ちょっとおれは調べたいことがある。」
その時、栄吉は助郷の人馬数を書き上げた日〆帳なぞをそこへ取り出して来た。吉左衛門も隠居の身で、駅路のことに口を出そうでもない。ただ彼はその大切な帳簿を繰って見て、半蔵の認め方に目を通すというだけに満足した。
「叔父さん、街道の風儀も悪くなって来ましたね。」と栄吉は言って見せる。「なんでもこの節は力ずくで行こうとする。こないだも九太夫さんの家の方へ来て、人足の出し方がおそいと言って、問屋場であばれた侍がありましたぜ。ひどいやつもあるものですね。その侍は土足のままで、問屋場の台の上へ飛びあがりましたぜ。そこに九郎兵衛さんがいました。あの人も見ていられませんから、いきなりその侍を台の上から突き落としたそうです。さあ、怒るまいことか、先方は刀に手を掛けるから、九郎兵衛さんがあの大きなからだでそこへ飛びおりて、斬れるものなら斬って見るがいいと言ったそうですよ。