일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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おおしまができるはなし

大島が出来る話

菊池 寛

菊池 寛의 大島が出来る話(おおしまができるはなし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 9,856자 · 20화면

아오조라 문고

第二夜のお通夜の人々は、第一夜の人々よりも、お通夜に相当な感情を持ち合わして居なかった。更に第三夜になると、近藤夫人とは生前には、一度も顔を合わしたことのないような人が、眠い眼をこすって居た。

葬式の日に於ても譲吉は、多少の不満を感ぜずに居られなかった。譲吉と、夫人との間には多くの僧侶が介在し、多くの縁者親戚が介在し、譲吉は単なる会葬者の一人として、遠くから、夫人の遺骸に訣別の涙を手向けたに過ぎなかった。

京都からワザワザ上京したと云う御連枝が、音頭を取って唱える正信偈は、譲吉の哀悼の心を無用に焦立たせたに過ぎなかった。

夫人が、死んでから二三週間、譲吉は、自分の心に生じた空虚を明かに感じた。夫人は彼に取ってもう掛換のない人であった。譲吉が現在の生活を享けて居るのは、殆ど夫人の力であった。夫人の温情を、想い起す毎に、譲吉の心の空虚は、何時迄も消えなかった。

夫人の三十五日の法事に、近藤家を訪うた譲吉は、夫人の妹に当る早川夫人から「お祝」と書いた一の紙包を渡された。

「富井さん、之は姉が、貴方のお子さんに上げる積で買って来た、産衣だそうです。丁度、発病する日の朝、松屋で買って来たのだそうです、姉が生きて居れば縫って上げるのでしょうが。