후리가나로 읽는 일본 고전
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だいのうしゅじゅつ
大脳手術
海野 十三
海野 十三의 大脳手術(だいのうしゅじゅつ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 15,185자 · 31화면
ああ、いい気持だ。
× × ×
以上は、第三十四号室の患者○○○○氏の手記である。同氏は本日余の執刀によって大脳手術を受けることになっているものであるが、氏の錯倒精神状態はこの手記によって自明である。だが、これは精神病ではなく、弾片によって脳髄に受けたる圧迫傷害に基くもので、大脳手術を施すことにより多分恢復するだろうと思われる。
なおこの手記は極めて興味あるものであって、患者の脳症を顕著に示しているが、しかし氏が斯る患者であるとの予備知識なくして一読するときは、一つの纏った物語として受取れる。しかしこの物語の中にある事件は大部分が実在したものではない。
すなわち氏の友誼篤き親友鳴海三郎氏の談によれば、次の如き興味ある事実が判明する。
一 珠子なる婦人は実在せず、全く闇川吉人の幻想に出づ。
二 迎春館も和歌宮鈍千木氏も実在せず。但し、和歌宮先生なるものは、実は闇川吉人が自ら二役的存在として仮装せるものと信ずべき節あり、すなわちヤミカワ、キチンドなる名を逆に読めばワカミヤ、ドンチキにして、こは彼の小説家らしき仕業なりと思料す。
三 闇川吉人は一脚すら売飛ばせるものにあらず。