일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

だいぼさつとうげ

大菩薩峠

中里 介山

中里 介山의 大菩薩峠(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 145,722자 · 286화면

아오조라 문고

酒乱のない限り、神尾は扱い易い男になっているが、この時はそうでない。飲まないで、そうして、酒乱の時と同じような眼のかがやきを現わして、ブルブルとふるえ、

「お絹!」

「え……」

「お前、今晩、千隆寺へ行くのを止せ」

「え、何ですか、千隆寺へ行くのは止せとおっしゃるのですか。止せとおっしゃるなら止しもしましょうが、わたしが好んで行きたがるわけじゃないはずです、どなたか、おたのみになったから、柄になくわたしがお芝居を打とうというんじゃありませんか」

お絹も少しばかり気色ばみました。そのくせ、お化粧の手は少しも休めない。

「いや、止してもらいたい、止めにしてもらいたい」

神尾はいよいよあせり気味で口早にいいますと、お絹は落着いたもので、

「駄々っ児のようなことをおっしゃったって仕方がありません、止すなら止すように初めから……」

この時、神尾主膳は物につかれたように立ち上って、

「止せ!」

お絹の向っていた鏡台に手をかけると、無惨にそれをひっくり返してしまったから、

「あらあら」

これにはお絹も怫としました。

けれどもこの時のは、酒に性根を奪われておりませんでしたから、いわば一時の癇癪です。