일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

だいぼさつとうげ

大菩薩峠

中里 介山

中里 介山의 大菩薩峠(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 145,722자 · 286화면

아오조라 문고

「さようなら、近いうち必ず洲崎の御住所をお訪ね致しますよ」

笠を傾けて、船と人とは別れました。まだ船にとどまって、館山まで行かねばならぬ駒井甚三郎は、保田の浜辺を悠々と歩み行く田山白雲の姿を見て、一種奇異の感に堪えられませんでした。

八

その名のような白雲に似た旅の絵師を、駒井甚三郎は奇なりとして飽かず見送っておりました。

ほどなく松の木のあるところから姿を隠してしまった後も、髣髴として眼にあるように思います。

しかしながら、人の生涯は、大空にかかる白雲のように、切り離してしまえるものでないと思いました。人情の糸が、必ずどこかに付いていて、大空を勝手に行くことの自由をゆるされないのが人生である。あの男もどこかで行詰まるのではないか。あの男の蔭に、泣いて帰りを待つ妻子眷族というものもあるのではないか。

さりとて、人間は天性、漂泊を好む動物に似ている。

自由を好んで不自由の中に生活し、漂浪を愛して、一定の住居にとどまらなければならない人間。それでもその先祖はみな旅から旅を漂泊して歩いたものだから、時としてその本能が出て来て、人をして先祖の漂浪にあこがれしめるのではないか。