후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 159,272자 · 313화면
金銭や学問は、有っても無いふりをしているところに、幾分おくゆかしいところもあろうというものを、こう洗いざらいブチまけて、これ見よがしの銭勘定を始めたんでは、全くお座が冷めてしまいます。事実、七兵衛の前に、堆く積み上げられた金銀は、お座の冷めるほど、根太の落ちるほど、大したもので、隣りの千隆寺から持って来たお賽銭を、ひっくり返しただけではこうはゆきますまい。
近在へ、盗み蓄えて置いたのを、残らずといわないまでも、手に届く限り持ち込んで、ここへこうして積み上げて、銭勘定を始めたものとしか見えません。第一、分量において、お座の冷めるほど、根太の落ちるほど、積み上げられたのみでなく、種類においても、大判小判を初め、鐚銭に至るまで、あらゆる種類が網羅されてあり、それを山に積んで、右から左へ種類分けにして、奉書の紙へ包んでみたり、ほごしてみたり、叺へ納めてみたり、出してみたりしている。
それを、また、いい気になってその隣りの一間で、脇息に肱を置いて、しきりに眺めている人があります。
これ見よがしに、金銀をブチまけるのも気障だが、人の金銀を涎を垂らして眺めている奴も、いいかげんの物好きでなければならぬ。