후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 74,962자 · 145화면
二十五
これはまさしく一大椿事です。
茸のさせる業と見るよりほかにみようはないが、それにしても、一応食物を分析した上でなければ科学的の立証はできないが、巷間の伝説に従えば、左様の例は決して無いことではない。
茸のために一家狂死をしたということもあれば、笑死をしたということもあるにはある。
この附近の石占山というところは、文化文政の頃から茸の名所となってはいるが、そこで取れる茸は、松茸、湿茸、小萩茸、初茸、老茸、鼠茸というようなものに限ったもので、そこから毒茸が出て、人を殺したという例はまだ無い。
しかし、茸の生える所がこの国で、石占山ときまったものでない限り、どこにどのような毒茸が真茸顔をして、人間をたぶらかしていたか知れたものではない。天狗茸、蠅殺茸、虚無僧茸、落葉茸、萌黄茸、月夜茸、笑茸、といったようなしれものが、全く真顔をして、茸には慣れた山人をも誘惑して、毒手を逞しうするという例も絶無ではありません。
すべて、この場の突発椿事の一切の責任を、挙げて茸氏に帰してしまおうとするのは、右に挙げた類の茸族のうちのいずれがその加害者であるか、或いはほとんど全部の共謀のような形になっているか、或いはその中のほんの一種類だけの悪戯に過ぎないか、その辺を再応吟味してみる必要はあるのです。