후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 86,467자 · 168화면
それをいま思い出したが、七兵衛には必ずしもそれを肯定するわけにはゆかない。仙台だとて、決して婦人の容姿は他国に劣ったものではないのだ。現にこの芸妓たちだからといって、江戸前と言ったって恥かしくもないのだ。といって、特別に七兵衛の眼を惹くほど綺麗だとも、イキだとも感心したわけではないのだが、今日は芸妓日だ――とでもいったように、芸妓を眼の前につきつけられることの機会が多いのと、それから、出がけに見た「塩釜じんく」の妙に威勢のよい情調が、何か七兵衛の心を捉えたと見え――
そうだ、そうだ、ここの名物として「さんさ時雨」というのがあったっけ、退屈凌ぎに名所古蹟だけは見通したが、まだ耳でもって名物を味わうことはしていない、せっかく仙台へ来たことに、「さんさ時雨」を聞いてみないことには話にならないというものだ。
七兵衛がふと、妙なところへ力瘤を入れる気持になって、一番、今夜は奮発して、あの芸妓たちを総あげにして「さんさ時雨」を唄わしてみるかな。
七兵衛はふと、こんなことを考えながら、賑やかなところを、芭蕉ヶ辻から――フラフラ、青葉城の大手の門の前に来てしまいました。