후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 254,021자 · 495화면
「宇津木さん、何をぼんやりしていらっしゃるの、待つ人の気も知らないでさ」
「そんなどころではない」
「どうしたんですのよ、あなた」
甘えた言葉つきで駈け寄って来たのは、何か事ありげには相違ないが、危険性は去っている! こう見て取ったものですから、飛びつくように駈け寄って来て見ると、兵馬の眼の前に人間が二人、倒れていました。酔い倒れているのではない、血を流して斃れ伏しているのだ。
「あれ――」
福松は兵馬の後ろへ、文字通りにしがみついてしまいました。
それでもまあ、気絶はしないで、ようやく落着きを取返しているうちに、兵馬から委細の事情を聞きました。
聞いてみると、二人はここで最後の酒宴を催した後、枕を並べて一種異様の心中を遂げたのだ。仏頂寺弥助は太刀を抜いて腹を掻き切っている――その膝の下に丸山勇仙がもがき死に死んでいる。これはべつだん負傷はないが、傍らに薬瓶らしいものが転がっている。毒を呑んで死んだと思われる。何のために、何が故に、ここで二人は枕を並べて死んだか、それは分らない。
兵馬と福松とが、悪い相手を外そうとして隠れている間に、二人は死んでいたのだ。