후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 254,021자 · 495화면
「暫く来てなほ時刻のおぼつかなければ、あやしのわら屋に入りて、日あるうちに向ふの宿までゆき着くべしやと問ふに、此あるじもおどろきし体にて、旅の人は不敵のことを宣ふものかな、此先はかばかり鬼多きを、いかにして無事に行過ぎ玉はんや、きのふも此里の八太郎食はれたり、けふも隣村の九郎助取られたり、あなおそろしと言ひて、時刻のことは答へもせず」
南渓子、養軒子は、ここでもまた充分の冷嘲気分から醒めることができません。
「同じやうに人をおどろかすものかなと笑ひて出でて又人に問ふに、又鬼のこと言ふ、あやしくもなほをかしけれども、三人まで同じやうに恐れぬるに何とや誠しやかにもなりて……」
とある。市に三虎をさえ出すことがある。荒野の人々に三鬼が打出されてみると、南渓子、養軒子も少々気味が悪くなったらしく、額をあつめて語り合いました。
「養軒、何とか思へる、詞もあやし、殊に日足もたけぬと見ゆ、雨なほそぼ降りて、けしきも心細し、さのみ行きいそぐべきにもあらず、人里に遠ざかりなばせんかたもあるまじ、猶くはしく尋ね問ひて鬼のこと言はば、今夜は此里に宿りなんと言へば、養軒も同意して、それより家ごとに入りて尋ね問ふに、口々に鬼のこと言うて舌をふるはして恐る――」