일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠10

中里 介山

中里 介山의 大菩薩峠10(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 285,635자 · 558화면

아오조라 문고

「どうも有難うございました、穿き心がすっかり違いますわ」

女は菅の笠をかぶって、女合羽を着て、手甲脚絆をした、すっかり、旅の仕度の出来ているところ、兵馬とは十分しめし合わせた道づれのようであります。

そこで兵馬は、先に立って歩き出したが、以前のように、両腕を胸に組み上げながら、悠々閑々と歩いていても、それでも女は歩み遅れる。どうしても、二人の間が二間、三間と隔たりの出来るのは免れないらしい。

これは行き過ぎたと思っては、踏みとどまって待受けて、また、そろそろ踏み出すと、忽ちまた二三間の隔たりが生ずる。

「片柳様、誰も追いかけて来やしませんから、もう少しゆっくり歩いて下さいな」

と女が訴えました。

兵馬としては、これより以上の寛怠はできないらしいが、その寛怠が女の足では、追従のできないほどの急速力とも見られるようです。

「その足で、松本までは覚束ない」

兵馬は憮然として突立って、念入りに女の足もとを見ました。

これは、また奇妙なる一つの道行といわねばならぬ。

兵馬の道づれの女は、浅間の温泉で、芸者をしていた女であります。

酔って、手古舞姿で、兵馬の室へ戸惑いをして一夜を明かしたために、大騒動を持上げた女であります。