일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠10

中里 介山

中里 介山의 大菩薩峠10(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 285,635자 · 558화면

아오조라 문고

ですから、青梅鉄道という十数哩の私設の小鉄道の電車が、青梅の宿から東へ、次の河辺という駅まで走る途中、東北の方を車窓から見ると、そこに地平線の立つ一カ所がある。北海道を除いて日本内地では、天と陸とが一線を引いて相接するところは、おそらくこの一カ所の沿線のほかはないだろうと思う。少なくとも、汽車電車の車窓から眺め得る範囲で、月の入るべき山もなし、という地平線を見られるのはここのほかになかろうと、著者の貧弱なる旅行の経験が教える。それは秩父連山の尾根が青梅あたりで尽きて二里、狭山の丘が起るまでの間。

お松は、今その武蔵野の地平線の立つあたりを、東北に向って馬を歩ませて行くのです。そこで、前途は渺茫たる海原へ船を乗り入れて行くような感じもしないではないが、翻って見ると、秩父の連峰、かりに名づけて武蔵アルプスの屏風が、笑顔を以て送るが如くたたずんでいる。

しかし大江戸の真中へ、ここから直線を引いてみたとて十五里とはないでしょう――そこで二里三里と進んで、武蔵野をわけて行くほどに、例の武蔵アルプスが遠ざかり行くにつれて、軒を離れて棟を見るような順序で、山山峰々が、それからそれと現われて来る。