후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠11
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠11(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 368,567자 · 720화면
寒くないのみならず、何ともいえない軽快なすがすがしさ。自分の四肢五体までがすっかり、この鶴の羽のように、さえ返っているのではないかと疑いました。
彼が眼の不自由を感ずるのは、その醒めている時だけであります。
多くの人が日の光のめぐみに浴する時こそ、彼は肉眼も、心も、全くの暗黒で、世の人が光を隠されて暗黒の眠りにつく時に、彼に自由の天地があり、どうかすると、赫々たる光に眩惑されることもある。
しかしながら、この夜の自由は、その以前の夜の自由とは、少しく性質を異にしてきたようです。何よりもまず夢の世界に立つ時、未だひとたびも、自分の視力を疑ったことのないのが幸いといえば幸いでしょう。
とはいえ、雪をいただく大山脈を長城にして、めざましい空の碧の色を、こうもあざやかに見たのは、今がそのはじめです。
「ここが有名な白馬ヶ岳のお花畑でございます、まあ、この美しいとも何とも言いようのない花の色をごらんなさい」
後ろから呼ぶ声で、顧みると、それはお雪です。花の色を見る前に、竜之助はお雪の姿を見ないわけにはゆきません。
この娘の姿といっても、面といっても、かねて潜在の実印象が少しもあるのではありませんが、竜之助は、直ちにその娘が、お雪だとわかりました。