후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠11
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠11(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 368,567자 · 720화면
ちょうど、大火の盛んなる時は、いかなる消防の力を以てしましても、手のつけようがないように、あの方の泣き出したそれを慰めようのなんのと、そんな力があるべきはずのものとも思われません――お銀様は、今もあの焼残りの大きな土蔵の中で慟哭していらっしゃいます、号泣しておいでになります。その泣きつづけている声が、国を離れてこうして旅に出ている私の耳に、この通り響き通しなんでございます。あの号泣の声の嗄れ尽す時がいつであるか、それをわたしは知ることができません。あの溢れ出ずる涙の川のせき止まる時がいつであるか、それも、わたくしにはわかりません――そこで、わたくしは、泣いているお銀様に、土蔵の下まで行って、黙ってお暇乞いをして出かけて参りましたが、無論、弁信さん、お大切に行っておいでなさいとも、おいでなさるなとも御挨拶はございませんでした――私も、また、どうぞ、この際、あの方に泣くだけ泣かして上げたいと思いまして――あの絶大な号泣を妨げるのはかえって、わたくしの出過ぎである、冒涜であるというように感じたものですから、お暇乞いの時も、わざと言葉には一言もそれを現わしませんで、心の中で快くお別れを告げて参りました。